グラハン
分 類 | タイ伝承 |
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ผีกระหัง (ピー・グラハン)【タイ語】 | |
容 姿 | 脱穀棒に跨り、笊(ざる)を翼代わりに空を飛ぶ。 |
特 徴 | 黒魔術に手を染めたものが死後、グラハンと化す。夜、人々を襲い、汚物を喰らう。 |
出 典 |
夜、奇妙な姿で空を飛ぶ!?
ピー・グラハンはタイ伝承に登場する吸血型の悪霊である。あるいは単にグラハン、またはガハンとも呼ばれる。生前、黒魔術に手を染めて人を傷つけた男性が死後、グラハンになるとされる。両目をギラギラと光らせ、竹で編んだ笊(ざる)を両手に持って翼代わりにして、脱穀棒に跨って空を飛ぶ。夜になると出現し、人を襲ったり、汚物などを食べたりする。死んだニワトリを食べるとも言われる。
グラスー(ガスー)という首だけの妖怪とは対の存在とされ、一説では、彼女とは夫婦であるとも恋人同士であるとも言われている。
《参考文献》
- 『DACO 380号 バンコク怪奇物語』(DACO,2014年)
Last update: 2024/03/23